2017夏④ 「おうちゼミ」

  ママがフルタイムの就労をしたため、去年から保育園に通うようになったKくん。私が応援に行く時以外は基本的に平日の朝8時から夕7時頃まで保育園にいるので、姉のYちゃんや従姉のLちゃんの幼稚園時代と比べて、習い事をあまりしていません。 土曜日にはパパのテニスにくっついていってキッズクラスでテニスを習い、日曜日はママが工作好きのKくんをクラフト教室に連れて行っていますが、ピアノや水泳、公文といった今どきの子どもの定番の習い事や、お受験塾的なものにも通っていません。
  すべては来年小学校に入ってからということで娘夫婦はあまり気にしていないようですし、私も習い事の代わりに保育園で友達との遊びの中で自然と身に付けるコミュニケーション能力や社会性なども貴重なものだと思っています。習いごとをしないからといって運動能力や知力が遅れているわけでもなく、自転車は補助輪なしでどんどん乗れますし、将棋は保育園でも強いほうらしい。実際、角の使い方が巧いし、子どもとしては珍しく、3手くらい先まで読んで指しています。
  そして、この夏休みにYMCAの水泳教室参加のために我が家に1週間来たときに知ったのですが、Kくんは数ヶ月前から某大手通信教育の「おうちゼミ」なるものをやっていて、これがKくんのような環境の子どもにピッタリだとうれしくなりました。

  小学1年生用をやっているのですが、国語、算数、理科、社会の4教科の問題集が1課1頁ずつ入っている結構分厚い紙のテキストがあり、基本的にはこれをやっていくのですが、このシステムの特長は、タブレットスマホを使って、テキストの進行管理や動画による学習理解の手助けがあるところ。保護者向けの動画もあります。受講者のID登録をして予めアプリソフトをダウンロードしておけば、インターネットとつながり、紙版のテキストと連動して1課ずつ学習を進めていくことができます。
  宣伝文句にあるように、「書くことなど『紙でしかできない学び』と、 授業動画・キャラ育成アプリなど『紙にはできないサポート』を融合した、新しい学び」というわけです。日頃は孫たちに使用制限をしている私のiPadを、「おうちゼミ」をやるときだけはKくんに貸してあげると、Kくんは器用に画面にタッチしながら学習を進めていきます。
  私が感心したのは、動画による科目理解のための説明がよくできていて、子どもだけで学習していても分かりやすいところ。1課10分以内の学習時間を想定してあるのですが、これが1課5、6題の問題を解くのに余裕がある設定で、子どもに速く解くことだけを強いたようになっていないところ。算数の問題では、Kくんは指を10本、フル動員して計算しています。紙のテキストには最後にまとめの問題もあり、それを解いてタブレット画面の正解の番号に触れると正解のマークとピンポーンという音がして、楽しさを盛り上げます。
  このように分かりやすく楽しく学習できるシステムのため、Kくんは進んでテキストを取り出し、1回で4課程度はこなしているようです。勉強は親の強制ではなく、自主的に取り組む姿勢が結局は一番大事なことであり、結構なことだと思っています。昔、私の息子と娘の頃には、赤ペン先生と郵便でやりとりしながら進める通信教育システムがありましたが、これらのシステムも時代と共に進化していくようです。