民主党代表選

 14日の民主党の代表選投開票に向けて、菅、小沢両氏のどちらが優勢かの報道が活発になりました。今朝の日経新聞では、菅氏優勢論が広がっているとか。子どもの未来にとってどちらの候補のほうがまだ我慢できるかという点からみると、小沢氏よりも菅氏の方がまだましという気がします。
 政治とカネの問題を抱える小沢氏ですが、その政策は財政規律を無視して金をばらまくだけの、いわば税金で票を買うような選挙目当てのものばかりと感じている国民は、私だけでしょうか。
まず子ども手当。公約(月額26,000円)どおり実行すると財政負担は年間5兆円超。これに同氏が進める農家(漁村にも拡大するとか)の戸別所得保障、高速道路無料化等々。消費税を少々増税しても追いつきませんが、その消費税もいじらないという。財源には役所のムダを省いたり、埋蔵金を充てると言っていますが、赤字国債の増発は必至だと思います。そもそも埋蔵金は埋蔵されていてこそ価値が残るもの。使ってしまったら財布はいよいよスッカラカンになってしまいます。小沢政権で日本沈没の加速化という図式はたまりません。
 ところで子ども手当の効果ですが、貰っている家庭では、手当のための財政赤字が将来の子ども世代へのツケとなってくることを感じている人がやはり多いらしく、子どものための消費よりも貯蓄に廻ってしまっているようです。おまけに、子ども手当の財源として既に決まっている所得税等の年少扶養控除の廃止(さらに配偶者控除の廃止も検討)が来年1月から実施されたら、3歳未満児を抱える世帯では逆に年収減になる世帯が多くなるとか。子ども手当が出るからと、これまで支給してきた給料の扶養手当を廃止した企業も多いということですから、子ども手当は子育て家庭にとってむしろ喜べないものといえます。
 このような現金のバラマキ施策よりも、保育所の増設整備等にこそ、財源は使うべきだと私は思います。要介護高齢者用の特別養護老人ホーム等の整備もそうですが、保育所や高齢者施設等を十二分に整備すれば、それらの建設や従事者の雇用が景気浮揚にもなるし、子どもや介護を要する老親を抱えている人たちが安心して働きに出られるようになり、少子高齢化による労働人口の減少化対策にもなります。また、家族や自身の老後の介護不安等の解消は、多くの国民が安心して経済活動に取り組める要素となり、日本経済の活性化につながります。
 バラマキといえば、旧自公政権が始めて民主党公約でさらに拡大しようとしている高速道路の無料化も、大いに疑問がある政策です。どこまで走っても千円等という無料化のために、せっかくの休日に車で出かけても、どの車も少しでも遠くまで走ろうとして、ダラダラと高速道路は大渋滞。サービスエリアの駐車場も満杯で入れないという状況の出現に何度か出くわしましたが、トイレに行こうにも行けない子どもや女性の問題などを考えると、本当に悲惨な愚策であると感じています。一方で、首都高速道路は少し走っても700円という高額がいまだに続いています。コストのかかった事業には受益者負担でみんなでそのコストを負担する、しかしもともと高すぎる料金は見直すという考えにより、現行の料金を一律半額程度にして、しかし区間距離に応じた料金体系は維持するというようにできないものでしょうか。
 おじいちゃんの「ぼやき」はこの程度まで。Yちゃんは元気いっぱいで、昨晩はママを手伝って「ハンバーグを作ったよ」と電話で報告してくれました。突然「妹が欲しい!」とも。このところままごと遊びが大好きで、人形のメルちゃんの世話を焼きっぱなしですが、その延長線上で本物の妹が欲しくなったようです。一方のLちゃんは、誕生一月半でもうお風呂大好き人間になったとか。一緒に温泉に入れる日が楽しみです。