幼稚園選び

 娘から日曜日に行われたYちゃんの幼稚園(に準じたもの)の運動会の報告がありましたが、Yちゃんはかけっこでビリから二番目だったとのこと。他の子よりも少し体格が良く、活発な子なので、親としては上位でのゴールを期待していたらしいのですが、この結果に夫婦で苦笑したようです。まあこれは仕方のないことで、そもそも2、3歳児(4月に2歳で入った子ばかり)に他の子と競争するような気持ちが芽生えているものかどうか。まっすぐゴールに入ってきたことだけでも良しとすべきではないかと思いました。このほか、綱引きやお遊戯や保護者参加のプログラムがあり、親子で大いに楽しんだようです。
 娘夫婦は、来春からのYちゃんの正式な幼稚園選びをあれこれ検討している様子。2歳児から受け入れてくれた現在のところか、ひと駅先の大学付属のところか、地元の通園バスで行くところか、親が連れて行くところかといった具合で、選択肢は多いようです。ずっと前の話になりますが、第2次ベビーブーム世代であった息子や娘のときには、選択肢も少ない中でしたが、園長先生が舞踊家で、子どもの創意工夫や自主性を大切にするという幼稚園に入れました。近所の子はほとんどが通園バスで行く他の幼稚園に行きましたが、ここはバスはなく、妻が延べ5年間歩いて連れて行ったものです。
 ただ現在、我が子や近所の多くの子ども達の成人後の状況も含めて総合的に考えると、まだ幼稚園の段階では、どんなところに行こうが、子どもの人生に特に大きな影響はないという気がしています。どこの幼稚園でも文部科学省の幼稚園教育要領等に基づいて一定レベルの設備や教育内容は確保されており、仮にそれを超えるレベルの教育を求めたとしても、1日標準4時間のカリキュラムの中でどこまでできるかということもあります。通園バスがあれば母親は少し楽ができて時間を有効に使えるし、園まで毎日付き添っていけば子どもの様子がより良く分かるなど、何を大切にするかは親の都合も入れて決めてかまわないと思います。
 学校の方針や力量を十分吟味して選択する必要があるのは、中学校以降くらいではないかと思います。乳幼児期には家庭教育のほうが大切であり、また、子どもが地域の中で育つということの重要性を考えると、幼稚園や小学校は、地域の中の普通のところで良いのではないかというのが私の考えですが、果たして娘夫婦がこれから出す結論と合致するかどうか・・・