迷子

  娘から電話があり、Yちゃんが大学付属の幼稚園の入園試験を受かったとのこと。詳細はよく分かりませんが、ほぼ全員が受かるもののようです。遊戯中の行動観察があり、次ぎに親子面談。名前を聞かれたYちゃんはいつもの元気はどこへやら、蚊の鳴くような声で「○○Yです」と答えたそうです。
  まずは良かったというところですが、実はその試験が終わった直後、緊張していた反動か、駅前でママがちょっと目を離した隙にYちゃんが大脱走、行方不明になる大事件が起こったとのこと。実際、大ごとになったようです。ママがそこら中を探してもどうしても見つからず、青くなって交番に相談に行ったら、すぐに捜索開始。しかしなかなか見つからず、本署からも応援のお巡りさんが何人も加わって探していただいた結果、なんとYちゃんは近くの本屋の3階の児童図書コーナーで絵本を引っ張り出して読んで(?)いたそうで、発見のお巡りさんが名前を尋ねたら、自分のことを「Yちゃん」とのんきに答えたとのこと。
  無事交番に連れ戻され、恐縮しきりの娘がYちゃんに「お巡りさんにお礼を言いなさい」と迫ると、なんとYちゃんはお巡りさんに向かって「あっかんべー」と言ったとか。いやはやとんでもない子ですが、いつもYちゃんを甘やかし気味の娘もさすがに怒ってお尻をひっぱたいたら、「ごめんなさい」「ありがとうございました」と、やっと言えたらしいです。
  交番でお茶をよばれ、お菓子もいただいて帰ってきたようですが、警察の親身なご対応に私も感激です。それにしても心配をかけさせる孫です。外は危険がいっぱい。親がちょっと目を離した隙に幼児は何をしでかすか分かりません。交通事故の心配がありますし、誘拐でもされたら大変です。実はYちゃんのママも2歳の時に迷子になって交番に保護されたことがあり、「親子で同じことを繰り返すもんだね」と、妻とともに苦笑した次第でした。