合同お誕生会

  7月生まれのLちゃんと8月生まれのYちゃんの誕生日の合同のお祝い会兼、生まれたばかりのKくんのお披露目の会を、それぞれのファミリーと祖父母世代を交えて開催しました。要するに、3人の子どもが可愛くてたまらない関係者が一同に会して、夏休みのひとときを美味しいものを食べながら楽しみましょうという企画です。祖父母世代といっても、娘の夫のお父様も息子の妻のお父様も亡くなられているので、おじいちゃんは私一人。というわけで、私が幹事役を引き受けました。会場は、横浜の我が家からは遠いが、娘や息子の家、またそれぞれの配偶者の実家には近いところにある、広い庭園付きの日本料理屋です。
  ことさらに暑い日のお昼でしたが、冷房の効いた部屋はガラス越しに庭園の䖝が望めて十分に涼しく、乳幼児が3人いるので特に二部屋連続で提供された空間が広くて快適でした。大人はしゃぶしゃぶのコースとノンアルコールビールや生ビール等、4歳になるYちゃんは子ども用ランチとそれに付いてくるジュース、1歳になるLちゃんはママ手づくりのお弁当と麦茶、Kくんはミルクというのが基本メニューです。ただ、ゆっくりおしゃべりしながら料理を楽しむという雰囲気はやっぱり無理!
  それぞれのファミリー単位で座る予定でしたが、まず、この日を楽しみにしていたというYちゃんが、Lちゃんと遊びたくて息子一家の間に割り込んでちゃっかりと着席。Lちゃんも興奮してニコニコ顔で腕を上下させたりしています。一方、Kくんは隣室の座布団の上に寝かされて、きょとんとした顔でみんなを見ていますが、ときどき気まぐれに近づくYちゃんやLちゃんがうっかり踏んだりしないように気を配っておく必要があります。おまけにこの店は、料理を模型の蒸気機関車(実物の12分の1スケールで、電気で動く)が引く貨車で運んでくるという趣向のため、合図があるたびに部屋の外の縁側に出て受け取る必要があるのですが、YちゃんとLちゃんは毎回大喜びでこれに立ち会います。

  このような落ち着かない雰囲気の中ながらも、料理を楽しみ、積もる話をして、クライマックスはお誕生ケーキです。横浜で買って持ち込み、店の冷蔵庫で保管してもらっていたものが最後に汽車に乗って到着。Yちゃん用はイチゴのタルト、Lちゃん用はマンゴーが載ったケーキ。それぞれ4と1の数字を書いたロウソクが付いています。これに火を点けて、Yちゃんが自分のだけでなくLちゃんの分まで吹き消して、あとは切り分けてみんなでご相伴に与りました。Lちゃんはまだ甘いものは食べさせていないと、お預けです。
  たっぷり3時間、部屋で過ごして、帰り際に庭園端の水車の前で店の方にシャッターを押してもらって、全員での記念撮影。毎年このような形で集まり、写真も残していくと、とても良い記念になりそうです。この日の収穫はいろいろとあって、まずはYちゃんとLちゃんの従姉妹関係が強まったこと。まだ1歳のLちゃんにも、優しいお姉ちゃんとしてのYちゃんの存在がしっかりと認識されたように感じました。Lちゃんの成長ぶりも嬉しい限りでした。まだ歩きは出来ないまでも、食欲旺盛なためか、身体がうんと大きくなって活動的になっていました。人見知りも治まり、終始ニコニコと愛嬌を振りまいて、かなり的確に単語も発しています。入院騒動のあったKくんもすっかり元気になり、丸々として、血色がとても良くなっていました。
  帰りの車の中、妻と、「できる限り毎年この催しをやろう。来年はホテルでやって泊まれたら私も飲める」てなことを話した次第。おじいちゃんの幸せを改めて感じた1日でした。