敬老の日

  今年もYちゃんから敬老の日のハガキが送られて来ました。通っている幼稚園の恒例行事のようで、園児に絵と言葉を書かせ、差出人欄には幼稚園の名称と住所のスタンプが押してあります。まだ若いと思っていますので、敬老の日と言われてもピンと来ませんが、孫から祝ってもらう気持は格別。夫婦で押し戴きました。
  笑っている顔が二つ描いてあり、左側は私のようです。妻が、「髪の毛も一応薄く描いてあって良かったわね」とからかいます。右側が妻のようですが、髪の毛の色が濃くなっています。白髪の私と、白髪の少ない妻とを描き分けているとしたら、観察が細かいと言えます。どうゆう訳か、妻の顔の下から犬か猫のような手と足が出ていますが、妻は、これは絵の具が流れて偶然こうなったものだと言い張ります。

  Yちゃんの文字は、読み方にコツがあり、最初は上から下、あるいは左から右にと書いてありますが、2行目はそこからそのまま曲がり、下から上、あるいは、右から左にと続きます。で、そのように読むと、「おじいちゃんとおばあちゃんだいすき。またあそぼうね。ずっとげんきでね。しなないでね。5さいYより」と書いてあります。昨年のは、「おじいちゃんおばあちゃんだいすき。Yより」でしたので、かなり言葉が増えましたが、最後の、「死なないでね」には妻と一緒に大いに苦笑しました。
  子供らしく、端的な表現ですが、とても気持がこもっていると思いました。おそらくこの敬老ハガキは、パパとママ両方の祖父母に出すことになっていて、パパおじいちゃんは2年前に亡くなられたので、そのことを強く意識し、残り一人のおじいちゃんにはまだ死んでもらいたくないと本気で願ったのでしょう。
  もちろん、私もまだまだ元気でいたい。健康長寿であと20年以上は生きて、孫たちの結婚式に出て、できればひい孫にも会って、「ひいまご追い日記」を書きたいと願っています。Yちゃんには1枚のハガキにお礼の言葉とともに、私は「またすもうをとろうね」と書き、妻は「またおはじきをしようね」と書いて送りました。