スマ歩

  少し前の新聞で読んだのですが、スマホをしながら(見ながら)歩くことを「スマ歩」というそうです。画面に夢中になって歩くので、人にぶつかったり、足がつまづいたりして危ないので止めましょうということでしたが、本人の危険もさることながら、周りの他人に迷惑をかけることもおびただしい行為です。
  スマ歩の人はゆっくり歩くので、周りの人と歩調が合わず、駅で乗り換えで急ぐときなどにイライラさせられた人は多いことと思います。要するに、自分のことに夢中で周りのことが見えなくなってしまう。見方を変えれば、そうさせる魅力をスマホは持っているということでしょうか。

  最近職場で、スマホに乗り換えた人から、スマホの素晴らしさをさんざん吹聴されています。その人は、どこにいても、3人以上でテレビ会議のようなこともできる、エクセルもワードもできる、等々、新しい仕事のやり方にもつながるので、職場で導入したらどうかという話までします。確かに、小さな持ち運びできる機器で、あれもできるこれもできるといった便利さは素晴らしいものです。
  しかしながら私は、どうしてもスマホを持ちたくない気持ちがまだまだ強くあります。職場でも家でもパソコンを操作しているのに、さらに移動中までそのようなことはやりたくない。第一、画面が小さすぎます。スマホでインターネットやその他を見ていたら疲れてしまいそうです。その一方で、携帯電話に比べると、電話の機能が使いづらい。電話とメールを基本に考えるならば、携帯電話の方が断然使いやすいと思います。私は、携帯電話をいつもマナーモードにしてYシャツの胸ポケットに入れていますが、スマホにしたらどこに入れたらよいのか、マナーモードにして気がつくことができるのか、とても心配です。
  世界標準からズレて、独自の発展を遂げている日本標準の携帯電話のことを、孤絶したガラパコス島で進化を遂げた動物になぞらえて、「ガラケー」というそうですが、そのガラケースマホから戻ってくる人も結構多いのだとか。流行に惑わされず、自分のスタイルに合ったIT生活をする。ずっと今のままでいきたいのですが・・・。