孫の近況

  まご追い日記なのに孫以外の話題が続きましたが、最近の3人の孫の様子です。
Lちゃん)
  おひな様のお祝いに呼ばれて、3月3日にLちゃんママのご実家に夫婦で行ってきました。主役のLちゃんを囲んで、ご実家の大おばあちゃんとおばあちゃん、伯母さん(Lちゃんママのお姉さん)ご夫婦、それに息子夫婦と私たち夫婦の大人8人が、おひな様掛け軸(今年の新趣向)やおひな様人形のもと、2歳7ヶ月になるLちゃんの成長をお祝いしました。
  益々おしゃまで活発になったLちゃんですが、最初は恥ずかしがって私のところに来てくれません。でも、途中からは何の拍子にか、ずっと私の膝の上にだっこされていて、3時間近くの後、私たちが辞去する頃には「おじいちゃん、おばあちゃん」と連呼してくれました。
  そこで聞いたことには、Lちゃんはもうすぐ隣の市の幼稚園の敷地内にある保育園に週4日通うことになるのだとか。そこの幼稚園はとても評判の良いところで、来年からそこに入園するためには、今からこの保育園に通っていると有利なのだとか。ママのピアノの生徒が増えたので、ここで預かってもらうことの現実的なメリットもあるようです。
  保育園に通うのがLちゃんにはうれしくてたまらないようで、この日も通園用のリュックを持ってきていましたが、家にいるときにはいつもリュックを背負って歩き回り、玄関のところに行っては、「保育園に行くので、ちょっとドアを開けてください」とか一人でおしゃべりしているそうです。友達がたくさん出来ると良いと思います。
  言葉が豊富で丁寧(Lちゃんは、例えば、「ママ」や「パパ」ではなく「お母さん」「お父さん」と呼ぶように躾けられていて、ごく小さい頃からそのように呼んでいます)なLちゃんの最近のヒットも聞いてきました。それは、2月半ば頃にインフルエンザに罹り、特効薬タミフルを完全服用した顛末です。
  普通、粉薬を幼児に飲ませる場合は、濃いジュースに混ぜたり、甘いケーキにまぶしたり、粉薬の正体を誤魔化して飲ませるのですが、賢いLちゃんには見破られてしまいます。そのためLちゃんママは正攻法で、薬の目的と効能をよく言って聞かせたところ、Lちゃんは、「わかった!お薬頑張れる!」と、完全に納得した上で、スプーンの上にこんもり乗せた粉薬を渋い顔をしながらも水で飲み干し、その後も一日2回、5日間、ご飯のあとには自分から「お薬頑張る!」と言ってきたそうです。
  一昔前のアメリカの教育学者デューイの理論に、「言葉を正確に使う習慣は、思考を正確に行う習慣にも通じる」というのがありますが、この年くらいの子でも、言葉で理解させることが出来ることが分かり、とてもうれしい話でした。

Kくん)
  3月下旬には、横浜のYMCAの幼児スキーキャンプに参加したYちゃんの送迎を兼ねて、娘一家が我が家にやってきました。この冬、Yちゃん、私、Lちゃんの順番でインフルエンザに罹り、孫2人はすぐに直ったものの、私はなかなか熱が引かず、結局3週間くらい体調が勝れませんでした。そのような中、気管支がやや弱くて、一番心配していたKくんがインフルエンザに罹らず元気に過ごしたことは、全くラッキーでした。
  正月に来たとき、1歳半を過ぎているのにまだ歩かず、言葉も相変わらず喃語に近くて意味不明なものばかりで、正直、発育の遅れを心配していたのですが、今回、それらが全く杞憂であったことが分かりました。
  家の中も外もどんどん一人で歩き、意味のある言葉を2語文も交え、かなりしゃべります。子供の発達というのは、らせん状に上がっていく子もいれば、ずっと平坦に来て、要所、要所で垂直に上っていくような子もいるのだと、再認識しました。
  Kくんは、何でもよく食べますが、特に甘いもの好き。家ではセーブがかかっているのか、朝食時、トーストに妻手作りのジャムを載せてあげると、満面の笑みを浮かべて、何回もお代わりします。アイスクリームやケーキなども、私が娘に許可をもらいつつ食べさせてあげましたが、その時のKくんの顔の幸せそうなこと。
  3人の孫の中では一番年下でまだ2歳にもならないためか、あるいは男の子ならではの特徴か、KくんはYちゃん、Lちゃんにはないゆったり感というか、大らかさがあります。それを十分に満喫した数日間でした。

Yちゃん)
  2泊3日のスキーキャンプに参加したYちゃん。3歳の時から、12月と3月のキャンプに参加して、今回で5回目となりますが、帰ってきてから聞くと、ハの字滑降でのスピード制御やターン、制動がやっと完全に出来るようになったようです。パパやママと離れてのお泊まりですが、リーダーや友達と遊ぶのが楽しくてたまらない様子です。
  娘は大学時代にスキーサークルでスキー三昧し、全国レベルの大会で入賞したこともあるので、娘が教えるのが一番良いのですが、Kくんがいて、まだ家族でスキーは無理。というわけでのYMCAのスキーキャンプはとても助かるプログラムです。今回、リーダーからは、夏に富士山に登るキャンプにも誘われたようで、早くもYちゃんは「行きたい!」と張り切っています。遠足幼稚園で鍛えられているので、おそらく大丈夫と思いますが、Yちゃんの元気には大いに刺激を受けます。
  その他、今回気がついたYちゃんの成長は、漫画を描けるようになったこと。A4版の紙に定規で縦横に線を引き、何コマもセリフ付きの漫画を書いています。サザエさんの漫画の本からヒントを得たようですが、Yちゃんの作成途上の漫画の題名は「おにのはなし」。次回、こちらに来たときに完成させようと思いますが、本人はどのような筋を考えていることやらといった感じです。
  うれしかったのは、息子や娘の子供時代に買ってそのまま取っておいたたくさんの絵本の中から、松谷みよ子作の「モモちゃんとアカネちゃん」の本を持ってきて、私の机に向かい、夢中で黙読していたことです。図鑑類も興味津々と読んでいました。
  また、昔の子供達が遊んでいたような「あやとり」もしていましたが、IT全盛の時代に、この年頃の子供達が一番、健全な日々を過ごしていると、大いに見直した次第でした。