端午の節句

  5日のこどもの日に、妻と二人、娘夫婦の家にKくんの端午の節句の祝いに呼ばれて行ってきました。Kくんのパパおばあちゃんも一緒に、大人5人とお姉ちゃんのYちゃんで、Kくんの成長を祝います。Kくんは今月下旬が満2歳の誕生日なので、遠くに住む私たち夫婦はそのお祝いも兼ねています。文字通りの五月晴れの中、2階のベランダに揚げた鯉のぼりが薫風に泳ぎ、1階リビングの棚の上には、金屏風の前に飾った現代の名工手作りの兜が、金属部分の鍬形や吹き返し等をまばゆいばかりに輝かせています。

  お昼のごちそうで満腹になった後の腹ごなしに、私とYちゃん、Kくんの3人は近所の公園まで遊びに行きましたが、その時のKくんの歩きの早いこと。こちらも早足でないと追いつかないくらいです。生後2か月くらいに呼吸器の感染症で入院し、その後も時折ぜんそくが出て心配をさせたKくんですが、最近はそれらの兆候もなく、元気いっぱいで愛想もたっぷり。女孫のYちゃん、Lちゃんの同じ月数の頃よりも遅れている言葉も、だんだんと増えてきて、今日の訪問では、私が玄関を開けたとたん、「おじいちゃん!」と言いながら駆け寄ってきて感激しました。
  公園から戻ってからは、Yちゃんとおじいちゃん、双方のおばあちゃんの計4人で、トランプをしました。まず7並べを2回してYちゃんとパパおばあちゃんが勝った後、Yちゃんが言うには、「今度は6並べをしたい!」。「7が真ん中の数字だから7じゃなきゃダメ」と諭しますが、「6並べ、6並べ」とうるさいので結局、6並べをすることにしました。確かにこのゲームは、7を基準のカードにするゲームですが、他の数字を基準にしてもできないことはありません。子どもの発想の自由さにやや感心もしたのですが、「6並べ」後、今度は「1並べをしたい!」と要求がエスカレートしたので、さすがにそれは無視しました。
  次に神経衰弱をしましたが、これは全戦Yちゃんの勝ち。パパが入ると負けることもあるらしいのですが、おじいちゃん、おばあちゃん相手ではいつもYちゃんの楽勝です。子どもの記憶力に脱帽でしたが、悔しかったのは、途中の回からは自分の手元で何やらきれいな紙に字を書きながらゲームを続けたことです。「何してるの?」と聞くと、「勝った人に渡す賞状を書いているの」と、余裕しゃくしゃくです。書きながら我々がめくっているカードをちらちらと見て、それでも一度めくられたカードの数字をよく覚えていて、自分の番のときに引き当てるのには心底感心しました。
  去年のこの端午節句祝いの会で双六ゲームをしたときには、せっかくゴール寸前まで行ったのに大きく後戻りをする場所に当たり、悔しさのあまり大泣きしながら盤をひっくり返して叱られたYちゃん。今年はそのような場面もなく、みんなで幸せ一杯、楽しく過ごした後、YちゃんもKくんもパパの車に同乗して、私たちを駅まで送ってくれました。