2013夏・進行中

  孫息子のKくんの誕生日は5月ですが、孫娘2人の誕生日は夏です。Lちゃんが7月、Yちゃんが8月。というわけで、夏は祖父母も忙しくなるのですが、先日、Lちゃんの3歳になるお誕生祝い会に妻とともに招かれてLちゃんママのご実家に行ってきました。Lちゃん一家の家の近くで広々としているために、多人数が集まるイベントはいつもここで開催されます。
  主役のLちゃんはうれしくてたまらない様子で走り回っていましたが、ひな祭り以来4ヶ月ぶりくらいだったので、一段とおしゃまな女の子に成長したと感じました。にぎやかにおしゃべりしながらおばあちゃん手作りのご馳走をしっかりいただき、時々は私の膝に抱かれに来てくれます。感心したのは、しっかりと躾けられていること。ご実家が近い分、大おばあちゃんやおばあちゃん、同じ沿線に住む伯母さん(Lちゃんママのお姉さん)ご夫婦、それにパパである私の息子など、可愛がられ甘やかされる環境十分で、実際、少しお姫様的なところはあるのですが、きちんと子供用の椅子に掛け、箸も正しく使っていて、食べ散らかしたりしません。 特にびっくりしたのはトイレで、自分一人で行って用を足して、「ママ、終わったよう!」などと叫ぶこともなく、自分できれいに後始末し、身繕いもして帰ってきました。おむつが取れたのも早かったのですが、ここまで自立ができていれば安心です。
  大人たちもご馳走とスパークリングワインをたくさんいただいた後、それぞれにLちゃんにプレゼントを渡し、ハッピバースデイツーユーを歌いながらLちゃんがママ手作りのケーキのろうそくの火を一息で消すのを見守ります。Lちゃんにはこの日がチョコレートの解禁だったそうで、うれしいLちゃんに、甘辛両党の私もしっかりお相伴してチョコレートケーキをいただきました。
 ろうそくは「3」の字。
  もう一人の孫娘のYちゃんは、8月の6歳のお誕生日を前に先日、幼稚園年長組の一大イベントである「卒業登山」に行ってきました。とても特殊なことですが、Yちゃんの幼稚園は別名を「遠足幼稚園」とも呼ばれ、毎日戸外を歩き、ひと月に一度は高尾山を下から登るなど、鍛えています。辛くて泣く子も多いと言うことで、私は、それは虐待に近いのではないかとも思ったことがあります。ただ、Yちゃんは、「Yも泣いた」とか、「○○ちゃんが泣いていたので励ましてあげた」と言う割には、ケロッとしていて、毎日幼稚園に通うのを楽しみにしているとのことなので、そういう教育も今の時代に必要なことかもしれないと、余計な口出しはしないことにしていました。
  それでも、山小屋に泊まりながら2泊3日で、八ヶ岳連峰の編笠山(標高2,524m)と権現岳(2,715m)の2峰に登るということを聞いたときには、心底、大丈夫だろうかと心配でたまりませんでした。私もハイキングが好きですが、こんなに高い山に登ったことはありません。岩場や、登山道でも段差の大きいところもあるでしょうし、とても5、6歳の子どもたちには無理ではないかとの思いが募りました。山の天気も心配です。
  Yちゃんを送り出した後の娘からの電話では、「キャンプに行くようなつもりで、元気に出かけたよ」との話でしたが、「心配だから、無事に帰ってきたら一報を入れてほしい」と頼んでおきました。ところが、祈るような気持ちでいたその2泊3日後の夜、Yちゃんから元気な声で電話があり、「高い山に登ったんだよ。編笠山というの。もう一つの名前は忘れちゃった」「虹が見えたよ。川で水をくんで飲んだ」「山小屋でお食事を吐いたお友達がいた」等々、いっぱい報告が続きました。とにかく私は、「高い山に登れてすごいね」と褒めてやり、「今度、ご褒美に何か買ってあげる」と言うと、「ゲームがほしい!」とのことでした。