2013夏②

  息子一家が、河口湖の富士急ハイランドの中にある「トーマスランド」に遊びに行くので私の小屋に泊まるということになったので、急遽、我々夫婦も合流することにしました。女の子なのにLちゃんは「きかんしゃトーマス」が大好きなようで、5月の連休にも石和温泉に行ったついでにトーマスランドに寄ったそうです。「きかんしゃトーマス」は原作者がイギリス人で、イギリスの幼児向け番組で放送が始まったものなので、オランダに2年間留学しアメリカよりもヨーロッパのほうが好きなLちゃんママの意向が反映しているのかもしれません。
  早めのお盆ウイークに突入した10日の土曜日であったため、東名高速で行く我々も、中央高速で行く息子一家も多少時間はかかりましたが、お互い、正午前には待ち合わせ場所のコンビニに到着しました。昼食は河口湖で一番有名なほうとうの店に。木造のだだっ広い空間に大勢のお客さんが来ていましたがあまり待たされることなく、堀こたつ式の席に座ってみんなで熱いほうとうに舌鼓を打ちました。その後小屋に行って小休止後、息子一家はトーマスランドへ。小屋から10分くらいです。我々は小屋の掃除をした後はのんびり。私は早速、タブレットで読書をしました。
  夕方やや遅く、息子一家が帰ってきてから一緒に家庭料理の店に夕食に。料理が出てくるまでの間、Lちゃんは店内の暖炉の前に置いてある木馬に乗ってはしゃいでいましたが、食事はママとパパとおばあちゃんのそれぞれ異なるメニューのものを少しずつ分けてもらって、それぞれを全部食べきる元気良さです。小屋に戻って風呂に入り、夜9時を過ぎてから花火。生まれて初めてというのに、火が着いてはじける花火を次々と持って、「怖くないよ」「きれい」と、楽しんでいました。Lちゃんがコトンと寝入った後は、大人だけでチーズやナッツをつまみにビールなどを飲みながら零時過ぎまでおしゃべりをしましたが、息子夫婦の日頃の頑張りぶりがうかがえて、とても良い機会になりました。
  東京の暑さに比べ、小屋はエアコンなど付いていませんが、朝までぐっすり眠られる涼しさのため、みんな7時過ぎまで寝ていました。一番早起きの私とLちゃんは8時頃から、小屋から10分くらいのところにある子どもの公園に遊びに行きましたが、途中、樹上では小鳥が鳴き、草むらにはバッタや蝶々やトカゲなどがいて、Lちゃんは目を輝かせっぱなしです。私がそれらを捕まえようとして逃げられてばかりいると、それが面白くて笑いが止まりません。よその小屋の前を通ると、中から「おはよう」などと声を掛けてくれる人もいます。公園では、遊具で遊び、花を摘み、木の実を拾って小1時間後に小屋に戻りましたが、とても幸せな時間となりました。
  遅い朝食後、私の車に一緒に5人乗って、河口湖へ。いつもどおり、河口湖大橋までの道路は渋滞していましたが、大池公園から右に入って遊覧船の乗り場へ。モーターボート屋のおじさんが「小さな子も大丈夫ですからみんなで乗って冒険しませんか」と勧誘しますが、断って遊覧船に乗ると、湖上は涼しい風が流れてとても気分爽快です。Lちゃんは船は初めてということでしたが、パパに抱っこされてしっかりと風景に見入っていました。タイから来た若者のグループや、フランス人のカップルも乗っていましたが、あいにく富士山は雲がかかって見えなかったのは気の毒でした。
 河口湖越しに富士山を望む
  船を降りてからは、ゆっくりと湖畔をドライブ。1時過ぎに湖尻にあるイタリアンレストランに行きましたが、先客が一組だけいて、テラスで食事をしていました。我々は店内の、湖が一番良く見える席に通され、妻と、Lちゃんママの二人で選んだメニューが順番に出てくるのをみんなで小皿に分けていただきましたが、このレストランはすべてが本当に美味しい。私たち夫婦は河口湖に来るたびに必ず寄っていますが、息子一家は初めてのため確認すると、大満足との答にうれしく思いました。何と言っても一番正直なのは子どもで、Lちゃんはイカスミのパスタでは口をお歯黒のようにして(それでも紙ナプキンでときどききれいに口の周りを拭って)食べ、黒胡椒を入れる前のカルボナーラももりもり食べるなど、聞かなくても美味しさを実感しているのが分かります。
  食べ疲れたため、予定を変更して、その後はどこにも寄らずに真っ直ぐに小屋に。途中のカントリー倶楽部にTVの中継車があったと妻が言っていましたが、ひょっとしたら、つかの間の夏休み中の安倍首相一行が来ていたのかもしれません。少し休み、夕方近くなってから息子一家は東京に戻りましたが、中央高速は往路よりもかなり渋滞していたとのこと。私たち夫婦はさらに1泊して月曜日に戻ったため、東名高速はほとんど渋滞はありませんでしたが、忙しい現役世代が渋滞などで時間をムダにしないで済むような社会になってもらいたいものです。それでも、息子一家には河口湖を楽しんでもらえたようで、私たちにもとても良いひとときとなりました。