合同お誕生会

  5、7、8月に誕生日が分散している3人の孫と、その両親、各家の祖父母が一堂に会してにぎやかに祝うという趣旨の合同お誕生会を催してから今年が3回目。先日、初年度と同じ会場で開催しました。開催がお盆過ぎにずれ込んだのは、来年は小学校に入るYちゃんの諸日程が混んでいてこの日しか空きがなかったから。会場を初年度と同じ汽車ぽっぽがお料理を運ぶ店にしたのは、我々夫婦以外のみんなの家から近いのと、機関車トーマスが大好きなLちゃんと乗り物一般が好きなKくんを喜ばせたかったからです。

  毎年定期的に行うこの会の良さの第一は、子どもの成長をハッキリと実感できること。一昨年は生まれたばかりで座布団の上に寝かされていたKくんが、今年は歩き回っています。Lちゃんが持って来た子ども用のサングラスを借りて掛け、大喜びをしていました。掛けると一瞬にして物の色が違って見える体験は、Kくんにとって生まれて初めてだったでしょうが、このようにして人間は少しずつ成長していくのだと思いました。
  良さの第二は、いとこ同士のきずなが強まっていくこと。少子化で子ども同士の自然な交流が少なくなっていく中、兄弟姉妹やいとこ同士のつながりはその根っこのところにあって貴重なものといえます。最年長のYちゃんをリーダーに、LちゃんとKくんの3人がもつれ合うようにして遊んでいて、血のつながりを感じるとともに、とてもほほえましい光景でした。私自身、今でもときどき連絡を取り合って兄弟のように付き合っている従兄がいます。
  もう一つの良さは、子育てに関する豊富な情報交換ができること。3人の孫の各両親は、それぞれの方針を持って子育てに当たっていますが、それでも、タテ(各祖父母)ヨコ(各両親)の関係のさまざまな情報やアドバイスなどが入ることは、有益な気づきにつながり、参考になることも多いはずです。
  といった整理はともかく、大人は美味しい料理に舌鼓をうちながらおしゃべりに興じ、子どもはときどき料理を運んでくる汽車ぽっぽを迎えたり、食べたり、遊んだりに大忙しでした。特に子ども達にとってのクライマックスは、すべての大人からお誕生日プレゼントをいただいたときです。私達夫婦は、Yちゃんには小学一年生用の科学の本、Lちゃんにはトーマスの機関車と客車のセット、Kくんにはミニカー2台をあげました。
  次のクライマックスは、Lちゃんママとパパが買ってきてくれた誕生ケーキが出てきたときです。地元の名店のもので、洒落た英文字でハッピーバースデーと3人の名前が書かれたプレートと、6、3、2の数字のロウソクが載ったイチゴのケーキをみんなでいただきました。子ども達は、一緒にロウソクの火を消し、この日だけの特別措置で、制限されることなくケーキを食べることができて大喜びです。
  あっという間に時間が経ち、30分延長してもらうなど、とても良いサービスの料亭でしたが、唯一難儀したのが、暑さ。個室を閉め切りエアコンは設定を18度にまで下げてあるのですが、汽車ぽっぽが来るたびに廊下側のガラス戸を開けるし、しゃぶしゃぶ用の卓上コンロ3台にずっと火を着けっぱなしですから、どうしても室温が上がります。特に、このところ肥満気味の息子はお手上げの感で、やや可哀想でした。
  室内や䖝たっぷりの敷地内で全員での記念写真を撮ってもらったりしながら、名残尽きないお誕生会もお開きに。次は、秋の運動会や七五三の行事などに喚ばれるのを楽しみにしています。