自慢?

  70歳を目前にして運転免許証の高齢者講習受講を強要する通知が来て腹立たしかったことは既に書きましたが、先日、その講習会に行ってきました。で、そこで生じたささやかな自慢です。
  高齢者講習というのは高齢になると反射神経や運動能力が衰えて事故も多い、ついては免許証の返上制度もあるといったことを伝えるのが狙いで、衰えたことを自覚させるための運転適性検査や、運転実技、視力検査、それに、高齢者の交通事故の実写ビデオ上映等があります。
  会場は区内の自動車学校。私は自動車免許は大学4年の夏休みに九州の実家に帰省した際に取得したのですが、自動2輪免許は20年ほど前にこの自動車学校で取りましたので、懐かしさがしきりです。まず、教室で講師の話やビデオ視聴がありました。20人ほど入る教室は同年代で満員でした。
  次に、構内のコースに出て運転実技が行われましたが、免許取得のために来ている若い生徒の教習車に混じって、我々高齢者組の教習車(講師1名に受講生3名乗車)も一緒に走ります。段差の乗り越えや、一時停止箇所での停止、S字カーブをこなし、バックでの車庫入れも一度も切り返すことなくできて、何度か切り返しをしていた同乗の高齢受講者よりは上手くできたかなという印象でした。
  次に教室のシュミレーション装置を使った運転適性検査。画面に赤信号や黄色信号が出るとアクセルからブレーキに足を踏み換えるのですが、すべて失敗無くできました。ただこの検査はやや意地悪で、青信号も時々出るのですが、その時にも思わずアクセルから足を外すと減点。これを2、3度やらかしました。視力検査は眼鏡を掛けたままでよいので、静止視力、動体視力とも問題なし。ただ、夜間視力がやや良くない数値でした。
  すべてが終わり、まあ、免許証の返上はしなくてもよい結果かなと思っていましたところ、ずっと我々の班に付いていた講師が急ぎ足でやって来て、「アンケートに協力してください」との申し入れ。聞くと、諸検査の結果が上位3名の受講生には警察庁の高齢者運転に関する研究チームのアンケートへの協力を求めているとのこと。詳しいアンケート用紙は後日、警察庁から送られてくるが、とりあえずこれに記入してくださいと、用紙を渡されました。講師は、私の検査結果を見ながら、「すごい、すごい」の連発です。これですっかり気を良くした単純な私は、高齢者講習への批判も忘れ、「高齢者に安全運転への配慮を改めて促す有意義な制度」等と、アンケートに記入したのでした。
  そして、先週、高齢者講習受講済証を添えて運転免許の更新に行ってきましたが、ここでまた嬉しいことがありました。これまでの運転免許証は、その更新前にオートバイのスピード違反があったので、3年更新で帯の色はブルーだったのですが、今回受領した免許証は、更新が5年先でよいことになっていたのです。但し、ゴールドではなく、今回もブルー色。色は何色であれ、70歳を超えてもっと頻繁に運転適性のチェックを受けて更新頻度も1年から3年程度になるのかと思っていましたので、5年先まで更新手続きを要せずに堂々と運転を続けられることが嬉しい限りでした。