ピアノ発表会

  YちゃんとLちゃんのピアノの発表会が、この1週間の間にそれぞれ開かれました。
  まず最初はYちゃん。近所の先生に習っていますが、この教室は1年おきに発表会を行うそうで、Yちゃんにとっては一昨年の初舞台に続き、2回目の発表会になります。あいにく私は仕事の都合で行けませんでしたが、行ってきた妻の話によると、今回は小学校に上がったこともあり、もう一人の小1の男の子と二人で開会の挨拶をやらされ、二人とも立派にその役を務めたそうです。

  ピアノ演奏のほうも、やや危なっかしかった前回、幼稚園年中さんの時と比べると、今回は落ち着いてしっかり弾けたそう。ここの発表会は、ピアノの他にも、みんなと一緒の合奏会があるのですが、Yちゃんは前回はカスタネット担当だったのが、今回はハンドベル担当で、これもとても上手だったと、とにかく、小学生らしくいろいろと進歩が見られたようでした。
 その1週間後にLちゃんが出る発表会があり、これはLちゃんの初舞台ですので、妻とともに、私も仕事の都合をつけて行ってきました。Lちゃんママのお母さんももちろん参加。激務の息子も無理矢理都合をつけて現れ、Lちゃんの出番が終わったらまた仕事に戻っていきました。
  Lちゃんママは演奏会の仕事の他にピアノ教室を開いていますが、4歳になったばかりのLちゃんが最年少の生徒?というわけで、Lちゃんがトップバッターで登場しました。1曲目はママの伴奏(連弾?)で「ふしぎなポケット」。Lちゃんはちゃんと弾いているようでしたが、ママの本格的なタッチの音のため、あまり聞き取れませんでした。2曲目はLちゃん一人で「小さな歌」を弾きましたが、ゆっくりなタッチで音もしっかり出ていました。

  ここで私の出番というか、演奏が終わったLちゃんにおじいちゃんからの花束プレゼント。先に来て開会前にLちゃんと会った妻から、「Lちゃんが”おじいちゃんは?”って聞いていたわよ」とのことでしたので、私も来ていることをLちゃんに知らせるために、その役を買って出たのでした。
  というわけで、舞台の下まで花束を持って行くのは恥ずかしかったのですが、Lちゃんの演奏が終わると同時に舞台真ん中の下まで進もうとしたら、なんとLちゃんはピアノの椅子からヒラリと降りるや、決められた挨拶の位置まで来ずに、スタスタと走るように、舞台袖に引っ込もうとするのでした。舞台袖、カーテンの奥から、大人に押し戻されて笑いながら出てきたLちゃんに無事、花束贈呈終了。
  おじいちゃんからの花束贈呈というのは前代未聞だったかもしれませんが、何人か後に出てきた子どもにもそこのおじいちゃんが花束を贈呈していたので、私が先鞭をつけたのかもしれません。会場は出演する子どものパパママ以外に、ほとんどのところは祖父母も来ているようでした。
 Lちゃんの様子はこんな具合だったのですが、その後に出てきた子がどの子も上手だったこと。小1女の子の「エリーゼのために」や、小5男の子の「剣の舞」などは全然弾けない私にもそのすごさが分かるし、中学生くらいからは、コンクールや音楽専攻を目指す学生も多くて、曲目も本格的でした。
  私が良い傾向だなと感心したのは、大人も含め一人ひとりの生徒の紹介を聞いていて、ピアノ以外にも合唱や吹奏楽、体育系の部活動などにも日頃から熱心に取り組んでいる者が多かったこと。一つのことに打ち込むことで、生活のすべてに積極性が芽生えているようです。世の中全体がデジタル文化の中でバーチャルっぽくなっていると感じていただけに、まだまだ健全で堅実な生活を送っている子どもや若者がいるのだと、うれしくなりました。
  YちゃんにもLちゃんにも、そしていずれはKくんにも、ぜひピアノのお稽古を続けていってもらいたいと思った次第でした。