天罰・・・「カラーリンス」その後

  9月に、白髪頭をカラーリンスで黒く染めた報告をしましたが、その関連でひどい目に遭ってしまった報告です。このカラーリンス、私は上手く染まったつもりでいたのですが、妻は、その後もずっと、私の頭が紫色やブルーベリー色に見えると言い続けます。 「可笑しい」「可笑しい」と笑うものですから私も気になって、「やはり市販品ではうまくいかないようだからこれは止めて、床屋で白髪ぼかしをやってもらおう」と考えました。何年か前に行きつけの床屋で勧められるままにそれやったときには、本物の黒色に染まったことを覚えていたからです。ただ、半年目くらいにその染料で頭皮がかぶれたため、その後は止めたたことは覚えていましたが、それから数年経っているので染料は品質改良されているだろうし、今回の市販品のカラーリンスでもかぶれは無かったのだからと、甘く考えすぎていました。
  今月初め、床屋の若主人に「また白髪ぼかしをやってほしい」と頼んだところ、「今のカラーリンスの上からでは出来ないので、今日のところはカラーリンスが抜けかかっているところだけにしておき、来月から全体をやります」とのこと。任せていたら、耳際や首筋など、頭の毛の生え際にはしっかりと、頭全体にはうっすらと、白髪ぼかしの染料を付けていました。仕上げは上々、自分で使っていたカラーリンスの効果と併せ、床屋さんを出る時にはすっかり若返った気持ちでした。
  ところが、その翌々日頃から、頭全体がとても痒くなってきて、入浴して洗髪してもさっぱりした気分になりません。軽くボリボリ掻いてもなかなか痒みは引かず、おまけに額の横から耳際、首筋と、頭の毛の生え際のラインに沿って小さなブツブツがたくさん生じてしまいました。痒みに耐えかねてそこをボリボリ掻くと真っ赤になって、ケロイドのようにもなってしまいました。
  「しまった!」と思いましたが、後の祭り。やはり白髪ぼかしの染料は私の頭皮に合わなかったようです。しかも、カミソリを当てる生え際をメインに染料を付けたため、カミソリ跡から染料が皮膚の中に浸透したことの影響が大きかったのだと思われます。 医院に行く時間が無かったために薬局で相談し、市販の薬を塗っていましたが全然治らず、数日後に皮膚科医院に行ったら、あきれた顔をされ、ステロイド剤の塗り薬と抗生物質の飲み薬を処方されて、2週間後くらいにやっと軽快に至りました。
  もう白髪ぼかしは懲り懲り。カラーリンスもしません。安易に若作りを図ろうとした自分が悪い。自らを取り繕おうとしたことへの天罰と考えています。これからは何事にも「ありのままで」人生を歩もうと、固く心に誓ったのでした。