2015正月

 新しい年も既に松は明けて、明日は鏡開きの日という段階で、賑やかだったこの年末年始のことを書き留めておきたくなりました。何が賑やかだったかというと、毎年来てくれる息子と娘のそれぞれ一家のほかに、今年は昨年秋から1泊2日で2回、我が家にホームステイしたことのあるWちゃんも加わってくれたこと。このほか、孫の一番年長のYちゃんが、横浜のYMCAのスキーキャンプに暮れの26日から参加し、29日に我が家に戻ってきて、そのままずっと我が家にいたこともあります。娘一家とWちゃんは30日から正月2日までの3泊4日、仕事が忙しい息子の一家は31日から元日までの1泊2日でした。
  このような年末年始の中で一番活躍してくれたのは、妻とYちゃんです。Wちゃんは我々夫婦二人だけの時にしか来たことがないので、小さな子やその両親がいる中にスムーズに溶け込んでくれるだろうかと少し心配しましたが、学園の職員の話では本人はとても楽しみに待っているということ。加えてYちゃんがとても良いつなぎ役をやってくれました。
  Wちゃんの迎えには新しい車でYちゃんと一緒に行きましたが、学園に着いたらYちゃんは「ここは学校のようなところ? ここでお泊まりもするの?」と一言私に確認しただけで、応接室でWちゃんと初対面した時からにこにこ顔。Wちゃんもにこにこ顔です。職員も交え雑談しましたが、Yちゃんは応接室のガラス戸の中にたくさん入っている絵本や児童図書を見ながら「私この本読んだことある。Wちゃんは?」と聞いたり、中学校と小学校では状況が大分違うはずなのにお互いの学校の話をしたり、二人ともすぐに仲良くなりました。
  我が家までの車中も、後ろの席で二人だけでいろいろな話が弾み、大声で笑い合ったり、果てはお互いの身体をくすぐり合ったりと、うるさいことありません。この二人、翌大晦日の朝は食卓テーブルの上にそれぞれの冬休みの宿題を広げ、Yちゃんのパパが両方の面倒を見ることに。Wちゃんの数学の宿題は図形の問題で難しそうだったので、理数が得意なYちゃんのパパが見てくれて大助かりでした。宿題後は娘一家はWちゃんも乗せて車で横須賀にあるソレイユの丘というアウトドア型の遊び場にドライブに行きました。
  その日の午後、息子一家がやってくると、今度はYちゃんは従妹のLちゃんも輪に加えて子ども達だけで大盛り上がり。大晦日の晩の特例で中学生のWちゃんはテレビの年越し番組を観たいだけ観てよいことにしたので、Wちゃんと一緒にはなりませんでしたが、Yちゃんは弟のKくんも含めたいとこ3人でお風呂に入った後、息子一家の部屋でLちゃんと一緒に寝ました。ちなみにYちゃん、息子一家が一足先に帰った元旦の晩は、Wちゃんと一緒に風呂に入り、Wちゃんと一緒のベッドで寝ました。
  二人のお姉ちゃんに比べたらやはりまだ幼いLちゃんとKくんですが、今回の滞在でうれしかったことは、Lちゃんがいつの間にかひらがなを読めるようになったことと、幼稚園付属の体操教室に入ったとかで、でんぐり返しなどが上手に出来るようになったことです。でんぐり返しについてはKくんにもやり方を教え、ウルトラマンの仕草を真似たがるKくんが早速何度も練習していました。
  大人の楽しみはお節料理やお酒といったところですが、妻が準備した三崎港の魚の刺身や数の子紅白なます等に併せ、今年も息子の奥さんが「これは大晦日用」といってオーガニック野菜等を中心とした手作りの三段重と、これも毎年恒例ですが、年越し蕎麦には地元の蕎麦屋さんから仕入れた生蕎麦と蕎麦つゆ等を人数分持ってきてくれました。娘も黒豆、栗きんとん、田作り等を持参。大晦日は夕方から午前零時を過ぎる頃まで、これらを食べながら、妻が築地で仕入れてきた鱶のひれを炙ってひれ酒にして、お酒を飲めない妻以外の大人5人で久保田萬壽の1升ビンほかを空けてしまいました。
  元旦には正月用の祝い箸なども並べて、横浜名物の中華お節三段重を中心にしたごちそうを、家長?の私のヘタな年頭挨拶を聞いてからみんなで食べたのでした。お酒はシャンペンを開けて、この日は車に乗らない私と娘夫婦だけで楽しみました。これらの合間にはもちろん、オセロやカルタ、将棋等のゲームを子どもも交えて展開。百人一首では、Yちゃんが旧仮名遣い濁点無しの読み札を書かれた文字のままに読むのを珍妙に聞きながら、札を取りあったのも楽しい想い出です。
箱根駅伝
  元旦夕方に息子一家が帰りやや寂しくなりましたが、翌2日は私とWちゃんと娘一家でまずは我が家からすぐの国道1号線を選手が走る箱根駅伝の応援に。我が家には毎年恒例の行事なのですが、初めて見るWちゃんも結構楽しんでいました。その後、地元で一番大きな神社に初詣に。お参りした後、年の数だけ太鼓を鳴らしました。子ども達が元旦朝に大人からもらったお年玉で何か買いたいというので、神社を出たその足で駅前ビルまで歩きましたが、あいにく適当なものがなく、ウインドウショッピングをしただけでした。
  家に戻りお昼ご飯を食べた後はWちゃんも娘一家も少しずつ帰り支度。娘一家よりも一足早く私がWちゃんを学園まで車で送っていきましたが、車が我が家を出てもずっと、YちゃんとWちゃんは手を振り合っていました。Wちゃんがお年玉でDVDと本を買ってから学園に帰りたいというので、学園までの途中にある、今流行りのチェーン店の古本屋に車を停めて私も付き合うことに。私はジャズのCDを1枚、新品の半額の値段で買い、Wちゃんは映画のDVDを1枚と漫画15巻のセットを買って、なおお年玉は沢山余っていました。
  少し暗くなってから学園到着。職員が賑やかに迎えてくれて、次は春休みにまた遊びに来てくれる約束となりました。Yちゃんたちとまた会いたいとのこと。みんなとても楽しい年末年始でした。