合わせて3段

  このたび、将棋のアマ2段の免状を取得しました。趣味、道楽の資格としては、一足早く20年くらい前に取得した囲碁のアマ初段、50歳代も半ばに取得した大型自動二輪免許、アマチュア無線免許4級以来の快挙?となります。
  で、この2段免状の取得のために重ねた精進の数々ということですが、これがまったく無し。拍子抜けするくらいに簡単に取得できました。大会に出て勝ち抜くのでもなく、プロ棋士と対局して認めてもらうというのでもなく、実は、TVのNHK将棋講座の毎月のテキストの巻末にある段・級位認定の問題に5ヶ月間連続で解答し、その累積点が要件を満たしたのでした。
  この問題というのは、「次の一手」をどこに指すかということなのですが、3つの選択肢から一つ選ぶことになっており、簡単なヒントも添えられています。選択肢を一つずつ盤面に並べて検討すれば、3分の1の確率で正解を見いだすことができるので、とても簡単です。毎月2問出題され、5ヶ月分の10問中、7問を正解すれば初段、8問を正解すれば2段、9問か10問だと3段をもらえるのですが、私は惜しくも2問間違えました。
  というわけで、囲碁の初段のときは日本棋院支部から偉い方が来て、その方と対局し、棋力や品位(このときばかりは、碁石をジャラジャラ鳴らしたりせず、背筋を伸ばし、打つところが決まってから碁石を1個取って静かに置く、といった風にしました)を見ていただいてから認定されたのと違って、誰とも指さずに得た2段の免状。この2段を本気にしてその通りの申告で外で対局すれば、コテンパンにやられることは間違いなしです。
  それでも私は、免状をもらえるのがうれしくて、5ヶ月間の解答結果に基づく「2段の推薦状」が届いてから、実際の免状をもらうには日本将棋連盟に43,200円也を支払わなければならないのですが、直ぐに手続きをしました。
  水増し免状をもらうのになけなしの財布をはたくのはもったいないとも思いましたが、免状制度は日本将棋連盟の重要な財政基盤の一つですから、日本の伝統文化を存続させるためにも必要だろうということが一つ。そして、これが決め手となったのですが、免状1枚1枚に、谷川浩司日本将棋連盟会長と佐藤天彦名人、渡辺明竜王が直筆でサインするというのが気に入りました。私にはどうも、ややミーハー的なところがあるのですが、NHKTVの講師を務めていた渡辺竜王のファンです。

  現在私は、ペーパー2段を実力2段にすべく、プロの対局の棋譜並べや詰め将棋にせっせといそしんでいます。時々の棋力チェックはiPadに入れた将棋ソフトでコンピュータを相手に行っているのですが、中レベルでは勝ったり負けたり、強レベルにするとほとんど勝てないというところです。
  ところで、高校生時代に覚え、大学生、社会人時代と細々続けてきた囲碁と違い、覚えるのこそ小学生時代と早かったが、その後はほとんどやっていなかった将棋をこの歳で再開した理由について。一昨年頃から孫のYちゃんに囲碁、将棋を教え始め、それが今年に入ってから、地域の子どもたち向けの無料の「囲碁・将棋教室」のオープンへとつながったことと関係がありますが、これについては別途記録(報告)します。