子育て支援モデル?

  娘が昨年5月に専業主婦から常勤で就業したため、小学校3年生になったYちゃんは授業終了後は同じ校内にある学童クラブで過ごし、Kくんは自宅から徒歩3分のところにある認可保育園に通うという生活が始まりました。それから1年間、学童クラブも保育園も19時までは預かってくれるため、妻や私は娘の家にたまに手伝いには行っていましたが、それほど必須ではなく、気持ちは楽でした。
  ところが、今年の4月からは、Yちゃんが4年生になったために学童クラブで預かってもらえなくなり、学校終了後は家で一人で過ごさざるを得なくなりました。また、娘の仕事が本格化してきて帰宅してからの家事に十分な時間が取れず、子どもにも影響が出ているように思えてきました。
  そこに重なったのが私の退職、フリー化です。結論から言うと、4月以降は週2日、Yちゃんのお受験塾や習い事がない平日の午後に、妻が行かないときには私が、娘の家に子どもの世話や家事手伝いに行くことになりました。退職したらあれもやりたい、これもやりたいと、いろいろと希望に胸を膨らませていたので、当初はやや気勢をそがれた感じでしたが、すぐにこの仕事にやりがいを感じるようになりました。
  まず、学校から帰ってきたYちゃんの、「今日学校でね・・・」という報告を聞いてあげるのですが、これが面白い。授業中の話、遊び時間中の話、班活動での話等々、友だちや先生との関係も含め、いまどきの小学校の様子がリアルに分かります。週に2日だけですが、学校から帰ってきて話相手がいるというだけでも子どものためになっている実感がします。このほかYちゃんに対しては、学校や塾の宿題をやらせたりピアノの練習をさせたりなどの仕事もあります。
  そして17時になったら、Kくんを保育園に迎えに行くという仕事があります。延長保育を頼んでいる他の3日は、19時に仕事帰りの娘が迎えに行くのですが、私が迎えに行く日は、Kくんにとってはまた違った楽しみがある日となっています。天気が良い日は、帰宅後、外が暗くなるまでKくんの好きな自転車遊びに付き合い、暗くなったら家に入って、これもKくんの好きな将棋の相手になってやるからです。娘の夫は、勤務先が近いので朝はゆっくりでよく、8時頃にYちゃんの学校への送り出しとKくんの保育園への送りをやっているようですが、帰宅はいつも深夜とか。そのため、私が男親の役割の一部を果たしていることになります。

  遊びが終わったら、二人の子に妻が作って持たせてくれたおかずで夕ご飯を食べさせながら娘の帰宅を待ち、帰ってきたら私の役目は終了となって退出し、横浜まで2時間の帰路につきます。大変といえば大変ですが、いつか妻が言っていた、「しょっちゅう孫に会えるだけでも幸せ」と思わなければなりませんし、祖父母世代の子育て協力のひとつのモデルとなる事例か?とも自負しています。