ピアノ発表会

   娘から、「Yちゃんが習っているピアノ教室の発表会があるけど、来ない?」とのお誘いがありました。ちょうど息子夫婦から招待を受けていたLちゃんの2歳のお誕生会の当日で、お誕生会の2時間前の開催予定であったために、喜んで承諾。昨年9月から始めたピアノのお稽古の成果を直に確認することにしました。
  会場は、娘一家が居住する市に隣接するK市(息子一家の居住市)立の芸術ホール内のスタジオです。舞台の上にはグランドピアノが置かれていますが、これがシュタインウエイ製とのこと。客席は60人分程度といったところ。演奏児童のパパとママ、兄弟や、祖父母と見受けられる人たちでほぼいっぱいです。客席寄りの舞台の端にはきれいな草花の鉢が間隔を取って並べられ、マイクを持って司会進行をする女性は出演児童の親のお一人、舞台の袖のカーテンを引いて待機場所から舞台に一人ずつ児童を送り出す係は先生のお母様といったように、娘よりもやや年長の先生が一人で主宰するピアノ教室に相応しい、アットホームな手づくり感に溢れています。
  そのようなシチュエーションの中、小学生の男の子2人による開会の挨拶のあと、演奏のトップバッターとして、我が孫Yちゃんが舞台に出てきました。トップバッターで演奏することは、予め手にしていたパソコンで手づくりのプログラムで知っていましたが、実際にとことこと出てきたYちゃんを見てこちらがやや緊張してしまいます。まずは、客席のまん前でみんなにご挨拶をしてからピアノの方に行って演奏を始める段取りなのですが、Yちゃんはすぐにピアノの方に行こうとして、舞台に後から出てきた先生に目配せされ、「あ、そうか」という感じで方向転換して、みんなに深々と挨拶。
  出演児童については、その都度、司会の方からプロフィールの紹介があるのですが、Yちゃんの場合は、「この教室の最年少。幼稚園の年中組のとても元気な女の子です」といったようなアナウンス。その後の出演児童に幼稚園児はおらず、小学中学生が11名と大人の方が1名。それぞれ、「練習をとても頑張って上手になった」とか、「難しい曲を弾けるようになりました」等のコメントがつきますが、Yちゃんの場合は技量についてのコメントは無し。
  で、演奏ですが、Yちゃんだけは先生が隣に座って曲出しの指示をしてくれて、「つなひきぞうさん」「メリーさんのひつじ」「ふたりでおどろう」の3曲を順番に間違いもなく弾くことが出来ました。演奏が終わってまた舞台の真ん前に出てきて照れくさそうにお辞儀をしたときには、大いに拍手をしてあげました。他のご家族も温かく拍手をしてくれます。初舞台としてはまずまずの出来でした。

  この後、他の出演児童が続きますが、どの子も力強いタッチで、流れるように上手い演奏。Yちゃんもだんだんそうなるのではないかと、将来がまた楽しみになりました。第1部で12名の演奏のお披露目が終わったあとは、ゲスト演奏として、ヴァイオリンも交えた大人の本格的な演奏があり、それから休憩。第2部は、「ディズニー・ザ・ワールド」と称して、11名の子供が数名ずつパートに別れての器楽演奏でした。ここで、小学生のピアニカなどに交じって、Yちゃんはカスタネットを叩いたり、腰をリズミカルに振りながらの合唱をしたのですが、その愛らしかったこと。
  十二分に楽しませてもらったピアノ発表会でした。